国語力のカギは書くこと?
国語の勉強というと、本をたくさん読んだり、単語を調べたり覚えたり…といったことがまず挙げられます。
本を読んでさまざまな表現を知ったり、単語を調べて語彙力を身につけたりすることは重要です。
これと同じくらい重要なのが、「書く」こと。
2020年度から導入された新学習指導要領のキーワード「思考力・判断力・表現力」。
これらすべての力を身につけられるのが「書く」ことなのです。
書くことによって思考する
「考える」というと頭の中でだけで完結するように感じてしまいがちですが、実は「書く」ことがなによりも重要なのです。
文章を書くことに苦手意識を持つ人は多いのではないでしょうか。
「いろいろ考えているはずなのに、文章にできない。文章力や語彙力がないのが原因なのだ」と感じる方もいるでしょう。
実は、文章力や語彙力がないのが問題なのではなく、考えを深められていないからなのではないかと考えています。
「考え」とは、ある物事についての自分の意見や感覚を言葉にする→それを精査する→別の角度や視点から捉え直してみる→それを精査する…という風に、面倒なプロセスを経る必要があります。
このプロセスを推し進めるのが「書く」という作業なのです。
文章に、言葉にして、自分の考えを「見える化」すること…これによって思考力が身に付くのです。
整理し、伝えるための試行錯誤
自分が何を考えているのかを「見える化」したら、今度はそれを誰かに伝えるために整理してやる必要があります。
このとき、「これを書くと話がズレる」、「自分の言いたい事と違う気がする」と試行錯誤するのではないでしょうか。
この、誰かに伝えるために試行錯誤することによって、「何を書くと良いか」、「何を書くべきでないか」、「どう書くと良いか」などを決める力が身に付きます。
これがこそが「判断力」と「表現力」なのです。
国語の記述問題や要約問題も同じです。
とにかく解答する上で必要だと思われる要素を書き出して初めて、「何を書くべきか」、「どう書くべきか」を検討し、問題に沿う形で解答を作ることができるのです。
まとめ
国語の記述問題は「思考力・判断力・表現力」を身につけるチャンス!
書いて初めて思考する。考えた事をとにかく書き出そう!
伝えるために試行錯誤することで判断力と表現力が身に付く!伝えることを意識しよう!