完成形のイメージが大事!
“出来上がり”を想像しよう
こちらのブログ記事(間違えても大丈夫を教えるには?)で紹介した竹ひごのエピソード。
この出来事からは、子ども達の中には小学生の時点で既に「失敗=ダメ」という思い込みがあることを知りましたが、ここから学べることが他に2つあります。
それは【完成形のイメージが大事】と【感覚を掴むことの大切さ】です。
今回はこのうちの一つ・“出来上がり”を想像することの大切さのお話です。
前回の記事を読んでいない人のために、どんなエピソードだったのかをもう一度お話しします。
塾生のみんなで、竹ひごや段ボールを使ってバギーを作ったときの話です。
「竹ひごを30センチに切ってね」と、15センチ定規と36センチの竹ひごを渡しました。
15センチの定規を使ってアレコレ試行錯誤する子ども達。
そんな中、2センチで切ってしまった子がいました。
「何センチの竹ひごが必要かな?」
「30センチ」
「じゃあ、(切った竹ひごを指さして)これは何センチ?」
「3センチ。…ああ! 30ミリ(で切ってしまったの)か!」
そう気づいた瞬間、その子は泣き出してしまいました。
「もうバギーは作れないんだ…」
「30センチの棒を切ってね」と伝えたとき、 どうして“3センチ”で切ってしまったのか。
実は、ここにも深い理由があります。
それは、「完成形」をイメージできていなかったことなのです。
完成の姿を思い描けないことの問題点
“出来上がり”を想像しよう
「どんな形になるのか」 「どこにその棒がつくのか」 「他の部品と比べて長さは適切か」
こうした“全体を見渡す力”がないと、 たとえ「30センチ」と言われても、 目の前の“3センチ”の長さで正しいと思ってしまうのです。
つまり、
ゴールの姿が想像できないと、途中での判断もできない
これは工作に限らず、 文章を読んだり問題を解いたりするときも同じです。
「今やってることが、何のためなのか」
「今自分が作っているものはふさわしいか」
このイメージができない子ほど、途中で止まったり混乱したりします。
経験が“イメージ力”をつくる
完成形を思い浮かべる力は、 実体験によって養われます。
・最後まで何かを作った経験
・手順を自分で考えた経験
・予想が外れて、やり直した経験
これらすべてが「完成形をイメージする力」の土台になります。
だからこそ、小さな頃から
・料理を手伝う
・工作で試行錯誤する
・プラモデルやレゴで遊ぶ
・裁縫をする
こういった体験がとても大切なのです。
完成形をイメージできる子に育てるには?
子どもが「完成形をイメージする力」を持てるようになるには、親が何か(料理や裁縫など)を作っている姿を見せたり、子ども一人で工作や裁縫をしてみたりすることがポイントです。
完成形をイメージできるようになることで、
「あれ、これで合ってる?」と、自分のやっている事が適切かどうかを途中で判断できるようになるのです。
次回は、 30センチと30ミリの違いがわからなかった子どもの 「感覚を育むことの大切さ」に焦点を当ててお話しします。
どうぞお楽しみに。
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