覚えるだけで答えられる問題じゃない!
生物って意外と点が取れないんですよね。
他の理系科目と違って公式を覚えれば解けるなんて問題は出ませんからね。
基礎知識を入れることは当然で、それを生かして問題を解く必要があるのです。
活かし方がわからない
「他の理系科目と違って公式を覚えれば解けるなんて問題は出ません」
そう聞くと、とても難しい科目のように聞こえてしまうかもしれません。
でも、「活かす」って普通のことだと思いませんか?
点が取れないのは、活かし方を習わないからだと思うのです。
ゲームなどでも、新しいアイテムを手に入れたら、まずはどうやって使うのかが気になりますよね。
生物でも同じです。得た知識をどのように使っているのかを聞き、自分でも考える。そうやって勉強するのです。
まずは情報を整理せよ
問題を解くときにまずすべきことは、情報を整理することです。
「生物で苦手な単元は?」と聞かれてみなさんが一番に思い浮かべるのは「遺伝」ではないでしょうか?
遺伝の厄介なところは、登場人物が多いことです。DNAの複製にしても、転写にしても、一つのイベントにつき、役割を持つ登場人物がとても多いのです。
以前「あることに気付いてしまった塾生の話」というブログでも少しお話をしたのですが、登場人物や情報が多すぎて、目的を見失い、思考停止に陥っているだけ。というパターンがとても多いのです。
まずはキーワードから、なんのイベントの問題なのかを見抜きます。
次に、登場人物の役割と関係性を整理するのです。図にするのもいいでしょう。とにかく、それぞれの役割と関係性を「見ただけでわかる」という状態にするのです。
言い換えをせよ
情報の整理の次にすべきことは、「言い換えをすること」です。
「と、言うことは?」と考えるのです。
中学の理科で出てくる例を挙げます。「光合成」の問題でよく出てくるのが、「葉の一部をアルミホイルで巻いて・・・」という表現が出てくるかと思います。
この言い換えをするならば、「葉の一部をアルミホイルで隠す」→「一部日が当たらないところができる」→「日が当たるか当たらないかで違いができる」→「この問題は”光”、もしくは”光を使って何かの仕事を行うもの”についての問題だ」という言い換えができ、目的を見つけることができるのです。
情報を整理せよ
受験では「はい、みんな合格~!」というわけにはいきませんので、出題者だって練りに練って問題をつくり、ひっかけてくるのですよね。
その手にのらないように、情報を整理し、その問題の意図を把握するのです。問題の意図さえわかってしまえば、持っている知識で問題を解けるのです。
文:深川真惟