生物の問題を解くときの鍵は「〇〇ということは、・・・と言える」とどんどん言葉をすり替えていくことです。
言葉の問題もグラフの問題も同じ
「正しい文章を選べ」という問題でも「正しいグラフを選べ」でも、「グラフの説明として正しいものを選べ」でも、なんでも使える方法です。
文章の「言葉のすり替え」は以前のブログでも説明してありますので、今回はグラフの読み取りと言葉のすり替えについて説明していきます。
どうしてほしいのかを読み取れ
これは「目的をはっきりさせる」ということですね。
目的をはっきりさせるということは何をするにも重要なことなのです。
目的から予想する
例えば、体細胞分裂のタイミングの問題があるとしましょう。
細胞は「ある大きさになると」分裂しますので、大体が細胞の大きさを計測してある問題になるでしょう。
「ある大きさ」というところが問題となります。
ここで考えられるのが、
「もとの細胞の2倍の大きさになったときに分裂する」
ということと
「分裂可能な大きさになったときに分裂する」
ということでしょう。
この考えられる可能性を試し、真実を突き止めていくのです。
どちらが正しいのかを確認する方法は、細胞の大きさを測ることです。
「分裂可能な大きさになったときに分裂する」のであれば、「一定の大きさになったら分裂する」のであり、「できあがる細胞の大きさにあまり差がない」ということ。
「もとの細胞の2倍の大きさになったときに分裂する」のであれば、「もとの細胞の大きさには差があり、分裂の直前の大きさと分裂直後の大きさはちょうど1/2になる」のであり、「分裂直前の大きさの個体差と分裂直後の大きさの個体差が同じ」と言えるのです。
縦軸と横軸の関係を読む
最初からここまでできる必要はありません。
というより、この「目的から予想をする」ためにグラフがあるのでご安心を。
上記の例だと、分裂直前の細胞の大きさと分裂直後の細胞の大きさが必要ですので、その関係をグラフで示してあるのです。
一番簡単な方法
グラフを見て最初から関係がわかるのであればいいのですが、「は?」とおもってしまったら。
まずは「x軸の値が減ったら(増えたら)y軸の値はどうなっている?」「y軸の値が減ったら(増えたら)x軸の値はどうなっている?」と考えましょう。
上記の例だと、分裂直前の細胞の大きさと分裂直後の細胞の大きさをプロットで示すことになると思います。
「もとの細胞の2倍の大きさになったときに分裂する」
というのが本当だとすると、
プロットがy=xの直線と重なる形になっているでしょう。
「分裂可能な大きさになったときに分裂する」
というのが本当だとすると、
ほぼある領域にプロットが集中したようなものになるでしょう。
簡単な言葉にすり替えてしまえ!
問題文やグラフはわかりやすく作ってはくれませんので、小学生でもわかるような言葉にどんどんすり替えていきましょう。
文:深川真惟