国語で受かることはなくても、国語で落ちることはザラにある。
こんな話を聞いたことはないでしょうか。
実は、国語に自信のある受験生ほど、本番まで決して油断してはならないのです。
国語が得意だという自信のある子ほど、「これまでの模試でずっと点数をとれていたのだから、簡単に点数が落ちることはないだろう」という油断をしてしまいがちです。
結果、受験直前の12月になって「国語の点数が急に下がってしまった」と焦ってしまうことがあるのです。
今回は、国語が受験における意外な落とし穴と言われる理由についてお話します。
落とし穴の理由その1 読み方や解き方を忘れてしまう
現代文という受験科目の場合、あくまでも文章に書かれている事に従うこと、書き手が読み手に伝えようとしている通りに読むことを求められます。
難しく感じるかもしれませんが、これらを可能にするための読み方や解き方があるのです。
国語の授業では、まずこの読み方と解き方を教えます。
読み方や解き方に従い、考えながら問題を解いている間は点数がのびます。
ですが国語の点数が上がって安心し、他の科目の勉強に時間を費やすようになります。
その結果、徐々に読み方や解き方を忘れ、がむしゃらに過去問を解いていくだけになってしまい、国語の点数が下がってしまうのです。
確かに国語の勉強は他の科目よりも勉強時間を減らしても問題ない科目です。
ですが、読み方と解き方を意識しながら、定期的に問題を解くよう心がけましょう。
落とし穴の理由その2 焦って読んでしまう
受験直前になると、どうしても制限時間を意識せざるを得ません。
すると、自分が理解できる以上のスピードで文章を読んでしまったり読み飛ばしてしまったりするようになり、結果として点数が下がってしまいがちなのです。
共通テストは文章量が多く、どれだけ早いスピードで読み、理解できるかどうかが重要です。
ですが、「落ち着いて読んで理解できる」ことが大前提なのです。
制限時間を設けてがむしゃらに解くのではなく、まずはゆっくり読んでみましょう。
それで解けるようであれば、問題を解く順番や時間の割り振りの戦略を立てましょう。
落とし穴の理由その3 フィーリングで解けている
読み方や解き方を意識しなくても、「なんとなく」で解けている生徒さんが多いのも事実です。
受験本番でもそのまま解ける、そのままフィーリングで突き進められるのであれば問題はないのですが、受験直前で不安になると、新しいことを始めようとしてしまうのが受験生というものです。
受験直前になって「これが絶対に正解だと考えられる根拠」を意識するようになると、フィーリングで解けてしまっていたため「あれ…?」と大混乱するようになってしまうのです。
こうなってしまわないためにも、現時点で「どうしてこれが絶対に正解だと考えられるのか?」を答えられない場合は、読み方や解き方を意識しながら、根拠を考えて問題を解くようにしましょう。
まとめ
がむしゃらに読むのではなく、読み方や解き方を常に意識しながら問題を解こう!
まずは落ち着いて読んでみよう!
問題を解く順番や時間の割り振りの戦略を立てよう!