何度も忘れろ!
広学塾生は塾に来て勉強を始める前に脳力を上げるトレーニングをします。
その時にやることは、「メモを取らず、聞いたことや学んだことを思い出して書く」ということです。
忘れたっていいのです。脳には忘れるという素晴らしい機能があるのですから、忘れることは仕方がないのです。
メモをとるな!思い出せ!
これには深い深い理由があります。
メモをとる時の脳ってどんな状態かというと、「書くという作業をする」というスイッチが入っており、「覚えよう」なんて思っていないのです!
だから、「書く」という作業でなく、「覚える」という作業に集中させてあげる必要があるのです。
忘れたら思い出せ!
思い出そうとすることも重要です。
トレーニングを進めていくうちに、思い出せる量が格段にアップします。
「思い出す」ということをクセにするのですね。
「あ!思い出した!」という瞬間に、脳が活性化し、脳力アップにつながるのです。
「あ!思い出した!」を繰り返すと、脳の神経の繋がりが強化されるのです。
暗記物をするときも一緒
広学の塾生は「何度も忘れろ!」と、常識とは真逆のことを講師に言われます(笑)
だって思い出したいのですから。
人間は、何度も思い出すことを重要なことだと認識するのです。
よく会う人、家の電話番号、職場の住所などってよく覚えていませんか?
ですが、会うことが減った人、前の職場の住所などは思い出せないことがありませんか?
思い出す頻度が少なくなったことは忘れていくのです。
じゃあ何度も忘れて何度も思い出せばいいじゃないか!
忘れるって素晴らしいことなのですよ!
忘れたら思い出せばいいのですから。
「思い出す」ということをクセにしてしまえば、脳の神経の繋がりが強化され、たくさん思い出せるようになるのです。
文:深川真惟