受験直前になって、華麗な手のひら返しをキメてくるのが、古文です。
それくらい、古文は今だからこそ力を入れてほしい科目なんです。
「昔の言葉を知って何になるの?」「なんで古文の勉強をするのかわかんない」
そう思って古文の勉強をおろそかにしていると、非常にもったいないです。
古文は読み方さえ理解してしまえば、安定して点数を取れるようになる上に、
他の科目に比べて短い時間で成績が伸びる最強の味方とも言える科目です。
どんな対策をすればいい?
対策方法は、
1.古文単語を覚える
2.古典文法と敬語を覚える
3.古文常識を覚える
4.問題文を解くときは「主語は誰なのか、目的語は誰なのか」をメモする
5.問題文の一つ一つの文章を品詞分解し、単語や助動詞の意味を考えながら解く
以上の通りです。
単語を覚え、「これは○○の助動詞の△△形で、意味は□□」とスラスラ言えて、誰から誰に対する敬語なのかを判断しつつ読めるようになれば、解けます。
「そんなの無理でしょ」と思うかもしれませんが、
私は上記のような状態になり、当時の今頃は問題文をぱっと見てすぐに現代語訳できるようになっていました。
母からは「昔の人になった」と言われていましたが(笑)。
私がそうなれたのも、問題をただ機械的に解くのではなく、
文章を一つ一つ品詞分解し、それぞれがどんな意味の単語・助動詞なのか、
誰が主語で誰が目的語なのか、どんな敬語が使われているのかを、
丁寧に読み解くようにしていたからです。
つまり、上記の対策法5つの中でも、5番目が一番重要なのです。
丁寧に読もう
古文はただの暗記科目ではありません。
もちろん暗記が必要になる科目ではありますが、暗記したものを使えなければ意味がありません。
これは数学や理科、英語とも同じですね。
ですが、圧倒的に覚えるものが少ないのは古文です。
圧倒的に覚えるものが少なく、また覚えたものを自分が使えているかどうかを問題集や過去問を解きながら確認する……という勉強を続けているだけで、
どんどん成績が伸びていく、効率のいい科目とも言えます。
センスや感覚に頼るのではなく、丁寧に、丁寧に読みましょう。
問題文を汚しましょう。
5番目のやり方を意識しながら、過去問や予想問題を解いてみましょう。
今こそあなたの敵のような存在かもしれませんが、安定して点数を取れる最強の味方になってくれます。
(文:深川恵)