ブログでも何度か登場している言葉ではありますが、「目的をハッキリさせること」は国語でも重要です。
目的、つまり何を回答すればいいのか? というゴールが見えていないと、回答ができなくなります。
問題文は、いったい何が聞きたいのか? をハッキリさせましょう。
問われたことに、きちんと答える
国語に限った話ではないですが、「問われたことに沿う回答すること」が重要です。
「あなたが一番好きな食べものはなんですか?」と聞かれて、「猫です」と答える人はいませんし、
「一番って決められるわけないじゃん、ラーメンも好きだし、ハンバーグも好きだし……」という回答も、「『一番』、つまり一つに絞って回答せよ」という要求に沿っているとは言えません。
(もちろんコミュニケーションとしては、よくある話だとは思います。)
選択肢問題だろうが記述問題だろうが、「一体何を回答させようとしているのか」をハッキリさせたうえで、「どんな回答なら、問題の意図に沿うのか」を考える必要があります。
問題の意図をとらえる
生徒の皆さんには、「まず問題文の主語と内容を確認しよう」と説明しています。
小学校の授業で、「問題文に『なぜ』と書かれていたら、語尾は『から』にしましょう。」と習いませんでしたか?
これがまさに「問われたことにきちんと答える」、「問題の意図に沿う回答をする」ための練習なんです。
なぜ? どうして? と聞かれたら、理由を答える。
どうやって? と聞かれたら、方法を答える。
どんな関係性がある? と聞かれたら、関係性を答える。
どんな意味がある? と聞かれたら、その意味を答える。
聞かれているのが「なぜ」なのか、「どうして」なのか、「どうやって」なのか、「どんな」なのか……
この「問題文の内容をまず把握すること」は、小学校のテストだろうが大学入試だろうが関係なく、共通しています。
問題文の主語と語尾を確認しよう
問題文の内容と同様に、主語の確認も必要です。
「Aさんはポ〇モンが大好きで、毎日ゲームをしているのでお母さんからよく怒られています。」という一文があったとしましょう。
「Aさんは何が大好きですか?」という問題なら、「ポ〇モン」が答えになりますよね。
では、「お母さんはなぜ毎日怒っているのですか?」という問題ならば、どうでしょう。
この問題の主語は「お母さん」ですよね。
ならば答えは「Aさんが毎日ゲームをしているから」になるはずです。
ですが、主語を「Aさん」と思い込んでしまっていた場合、「Aさんがポ〇モンを大好きだから」という回答になります。
「そんなことあるの?」と思ったかもしれませんが、受験本番の木長官は、意外と侮れません。
なにせ本番中は時間がないですから。急いで問題を解いていると、こういう「うっかり」が起こります。
だからこそ、問題をただ見るのではなく、「問題文の主語は何か、どんな内容を聞いているのか」を、しっかりと把握する必要があります。
目的はハッキリと
問題文が一体何を問うているのかをしっかりと理解するために、主語と内容を確認しましょう。
広学ブログでも何度か登場していますが、「目的をハッキリさせること」が、本番での安定した得点につながります。
(文章:深川恵)