力強く生きていく大人に育てる
最高裁国民審査
先日の選挙で同時にあった最高裁国民審査。今、三権分立が保たれていないのではないかという事が問題になっているのをご存知だろうか。
選挙の日の朝、卒塾生に「この記事を読んでみて」と一言と、そして次のURLをラインで送った。
https://diamond.jp/articles/-/237511
夕方、こんな返事がきた。
「先生、先生から送ってもらった記事を読んで、あれこれ調べていたら今の時間になってしまったけど、選挙行ってきました!」
「三権分立が危ういなんて、これからは自分でどんどん情報とって、自分で考えていかないとサバイバルできませんね!」
うちには卒塾生がたくさんいる。
大学受験では成功したが、例えば選挙で「誰に投票して良いか分からない」と言うのではなく、自分で調べて確かめて、自分の一票を大切にして欲しいと思う。
大人になった彼らが、自分で生きる力を身につける手助けをしたいといつも考えている。
紙の外を見よう、今を語ろう。
学校の先生や塾の先生は、子どもたちを紙の中に押し込めてはいけないと思う。紙の中に押し込めるとは、受験にしか役立たない事をさせるという意味だ。
うちでは卒業した生徒も多い。私は子どもたちに受験の事しか教えてこなかった。今、ものすごく反省している。
もっともっと「今」を語ってあげればよかった。自分たちが今置かれている社会状況を話してあげればよかった。
でも当時はそんな事、考えもしなかった。
合格させるのが仕事であって、それ以外は無駄なものだと考えていた。いや今から振り返って考えてみると、そんな風に思わされてもきたのだろうし、自分の不勉強さでもある。見事に策略にはまったアホウなのだ。
教科書に書いてある事しか分かりません
ある学校の社会の先生が「ぼくは教科書に書いてある事しかわかりません。」とこの言葉通りに話したそうだ。教科書に書いてあることしか分からないのは、この先生だけではないと思う。
でも先生だけを責めても仕方がない。きっと家でも、お父さんもお母さんも、今、子どもたちに社会を語れる大人は、ほとんどいない。テレビが言っていること、新聞に書いてあることを鵜呑みにして話すことしか出来ない大人だらけだ。日本のマスコミは、戦後、日本人を統治するために作られたのだという事を皆が忘れてしまっている。
大人は子どもに、世の中を見る目を育ててやらなければと思う。そのためには大人が変わらなければ!
教科書しかワカラナイ先生に学んだ大人には「いきるちから」が無いのだ。