塾長の笑って天才ブログ

今の日本でキャリア教育って意味ありますか?

何だかタイトルを見るとメチャ挑戦的ですね?(^^;)

でも本音です。

学校の先生も、塾の先生も、本当に本当に考えて、キャリア教育していらっしゃるのでしょうか。
私にとっては疑問です。なんだか、流れでやってるのでは?と思ってしまうのです。

というのは私がそうだったから思う事なのですが・・・

受験の燃え尽き症候群ってありますよね。

高校入試で頑張りすぎると入学後に遊んじゃう。
大学入試で頑張りすぎると大学中退の危機もある。
就活で頑張りすぎると、自分が思っていた生活と大きく異なった場合、自殺もあり得る。
実社会の方が厳しいですからね。ブラック企業がわんさかありますし。

塾の先生なら、こういった事は経験済みですよね?
実は、今年、うちの二女が就職しまして、現実とのギャップに苦しんでいます。

就活は成功しました。
まぁまぁ大手に就職できたので一安心していたのですが、実はずっと企業の広報か広告代理店を希望して勉強を続けていたのに、よりにもよって経理課にまわされてしまい大激怒!(^^;)
経済学部出身の同僚を営業にしたのに何故!!と激怒が止まらない有様(苦笑)
ここが日本の悪いところというか、企業の思惑もあるのでしょうが、自分で自分のキャリアが選べないのですよ。

そんな日本で、「将来どういった職業に就きたい?」とか子供たちに質問して未来を描かせても何か意味ありますか?

意味ないですよ(苦笑)

かわいそうなだけ。

意味があるのは医療系の資格が必要な職業でしょうか。それでも看護師さんなんて仕事が辛くて一生続けられないと言いますし、小学校教諭も女性でしたら50歳過ぎて高学年をもたされたら辛すぎると仰ってました。

と、、、話が反れました💦

うちの場合も、子供の頃から、将来何をしたい?と、ずっと問うてきて、考えに考えて、大学もその方面に進学し、卒論で最優秀賞をとり、一生懸命頑張った!でも、理想の未来は手に入らなかった。

そりゃぁ激怒しますよねぇ。。。

私だって、子供が好きな事が出来て、楽しく仕事が出来るようにとの願いを込めて、毎月仕送りをしてきたのですよ。どう思います?

でも・・・日本の社会は「そんなもの」ですよね(笑)

いちいち怒るのは我儘なだけって気もしますが、自分の人生に我儘にならないでどーする!?と思うのが私の教育方針です。皆さんだって、親の世代なら分かっていただけると思いますが「あの時、別の選択をしていたら、どうなっていただろう?」という事、ありますよね?

その時、自分に対して正直な選択をしましたか?

なんだか不安で・・・とか、無難な選択をしていたら、ちょっとした後悔が残っていませんか?

「日本の社会はそんなもの」

分かっていますけど、そこで思考停止になって、自分の思った人生を諦めさせる程、バカな親でもありません。そういった経験があるので、私は子供たちに既存のキャリア教育なんてやめました。
卒業生たちとも話し合うと、“中学、高校で将来について考えろと言われて、「何でも良いから好きに考えて」と言われたのに、本当に好きな事を書くと「もっと現実的に!」って怒られる”という事だそうです。その頃は、子供たちは経験値が低く言葉も少ないので反論できなかったのでしょうが、現実的に考えたら、未来なんて分からないのが現実ですよ。現実的に考えたら、「どの職業がAIに取って代わられるのか、あなた分かりますか?」という話ですよ。

どの職業についたら安定を得られるのかなんて、考えるのはバカバカしいという事に気が付きました。

未来に安定なんてありません。

昔からそうです。

未来に保証があるなんて錯覚です。

公務員だってそうですよ。
事務仕事はAIが代わってやりますし、人口が減って税収が減ったら人員削減でしょう。お給料も減りますよ。医者や弁護士だって食べていけない人はたくさんいます。

どうしても小学校の先生になりたいと言って教育学部に進学した卒塾生が、「あの時は(高3の時は)無理やりにでも決めないと自分が頑張れなかっただけで、今となっては本当に先生になりたかったのかどうか分からない。」とも言っていました。それを言葉にしたのがこの子だったって事であって、そう思っている子は沢山いる筈です。

だから子供たちに「人生の目標=職業」と刷り込むとダメなんですよ。

 

塾というのは高校合格が目標!大学合格が目標!という場所なので矛盾した事を言うようですが、

つまり、高校自体を目標にしてはいけないのです。
大学自体を目標にしてはいけないのです。
就職という事自体を目標にしてはいけないのです。

これからの人口減少にともなって、日本も移民社会になるでしょうし、AI、ロボット、人々の職業を奪っていくものは沢山あります。

でも私たちが考えも及ばない職業はまた出て来ます。
だから昭和の私たちの頭で判断した事が正しいとは限りません。

「命というのは、自分が死ぬまでの時間の事」
自分が持てるその限られた時間の中で、自分は何をやりたいのか。
「時間切れです。」という時が来た時に「悔いは無いです。」と言えるほどに人生を楽しんで欲しいと思うのです。

楽しむ事を目標に人生を生きてほしいのです。

そしてあわよくば、その楽しみが人に対する貢献であってほしいと願って育てています。

人に貢献できる新しい価値を生み出して、感謝の循環の中で生きるという考え方、生きる術を身につける事こそが、新しい時代を生き抜く最善の方法なのではないでしょうか。

キャリア教育は「今ある職業のどの枠に、自分が一番はまりやすいか」というようなもので良いのでしょうか。

そうやって探した職業が、ある日突然なくなる危険性があっても、それで良いのでしょうか。


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