塾長の笑って天才ブログ

【2024年夏】子ども合宿 in 伊予大島 開催レポート②

非日常的な体験がたくさんできる!
子ども合宿 in 伊予大島を開催しました。

私達は一社)みんな天才化機構とともに、おおむね10歳から大学生を対象とした合宿を毎年開催しています。

普段とは異なる環境で、仲間とともに遊び、さまざまなアクティビティに参加してもらい、
その活動の中で自らの良さを発見し、周りの人達に貢献することを学び、成長していくことを目指す合宿です。

今回は、合宿レポートその②。合宿で学んだ村上海賊の歴史についてご紹介します。

合宿の様子その①はこちら

子ども合宿 in 伊予大島の内容 その2

村上海賊ミュージアム見学

村上海賊ミュージアムにて撮影村上海賊の歴史を紐解く重要な史料がたくさん展示されている村上海賊ミュージアムを見学しました。
中には展示内容に関する簡単なクイズもあり、楽しみながら見学ができるようになっています。

村上海賊は、瀬戸内海の安全や物流を担う海上警固・水先案内人としての一面だけでなく、船を巧みに操り、火薬なども用いて戦った武人としての一面、茶や香を嗜み、連歌を詠む文化人としての一面も持っていました。

能島城にある直径128mmの謎の大穴・岩礁ピットや、水先案内・警固を保証する過所旗のレプリカ、
船(安宅船、関船、小早船)や武器(熊手、やがらもがら、すまる、ほうろく玉など)、
能島村上家の全盛期を築いた村上武吉・景親親子が着用していたとされる赤い陣羽織(猩々陣羽織)、
香炉やお茶の道具などの出土品などなど…
村上海賊に関する史料や展示をもとに、彼らの歴史や文化を楽しく学びました。

 

島四国(体験版)

札所にてお話を聞く様子

札所の説明を聞いている様子

島四国とは、四国八十八ヶ所巡りになぞらえた、200年以上続くお遍路文化です。
伊予大島島内に点在する八十八ヶ所の札所と3つの番外札書を、お遍路さんの格好(笠に白装束)で巡礼します。

毎年4月の第3土曜日を初日とする3日間は「へんろ市」が開催され、各札所で島の皆様によるお接待が行われます。
今回はその一部を体験しました。

笠と装束を身にまとい森の中を歩く様子

札所への道のり

島四国第九番札所にて 不動明王の石像があります。

九番札所の不動明王

 

 

 

 

各札所では、参拝したことを告げる鐘を鳴らし参拝用の札を奉納した後、手を合わせながら「南無大師遍照金剛」と唱えます。

九番札所の法輪寺は138段の石段をのぼった先にあり、お堂の背後には不動明王の掘られた巨石があります。
その横には人一人が入れるほどの洞穴があり、普段悪い行いをしている人が入ると中の仏様と目が合って二度と出てこられなくなると恐れられたそうです。

島四国一番札所 正覚庵からの眺め

島四国一番札所 正覚庵からの眺め

一番札所の前には砂浜と海が広がり、海の向こうには大三島と伯方島が見えます。

「海の向こうに島や他県の山が見える」景色は、瀬戸内海ならではのもの。

「海」と一言で言っても、瀬戸内海を見て育った子達と日本海や太平洋を見て育った子達とでは、イメージするものが全く異なることを知ってもらいました。

 

大山祇神社・宝物館・海事博物館見学

大山祗神社にて 神主さんからお話をうかがっている様子大三島にある大山祇神社の御祭神は、山の神(古事記・日本書紀より)でもあり、大海原の神・渡航の神(伊予国風土記)でもあります。
村上海賊は、御神木の大楠がそびえるこの神社を氏神として崇め、武運や海上交通の安全を祈りました。

宝物館には、源義経や武蔵坊弁慶、巴御前など、名高い武将らが奉納した武器・武具が収蔵されています。
村上海賊も詠んだ連歌「法楽連歌」も展示されていました。

連歌というのは室町時代に流行った遊び。
誰かが五・七・五を詠んだら、次の人はそれにちなんだ七・七を即興で詠み、そしてまた次の人がまた五・七・五、七・七…と連ねていくもの。
即興で、前の人の歌にちなんだものを詠むわけですから、相当の教養が必要なのです。
(本物は大山祇神社に展示されていますが、ミュージアムでも歌が紹介されていました!)

神社で詠み、それを書き連ねて奉納したものですから、戦勝祈願のための連歌だったのではと言われています。

愛媛県大島にある海事博物館の写真

海事博物館とスクリュープロペラ(実寸大)

海事博物館には昭和天皇の海洋生物研究のための御採集船「葉山丸」が永久保存されているほか、村上海賊に関する史料や瀬戸内海を中心とした動植物の標本が展示されています。

普段耳にすることのない動植物の標本の多さに、子ども達も圧倒されていました。

 

 

水軍レース見学・お祭り・花火大会

水軍レース海賊王決定戦の写真7/28(日)に開催された第29回水軍レースを見学しました。

村上海賊が使っていたとされる手漕ぎの舟「小早船」を復元した全長11mの木造船を使って、200mの直線コースで速さを競うのだそうです。
全員の息がぴったり合い、スピードの出ているチームもありましたが、中にはコースから外れるチームや、なかなかスピードが出ないチームも。

直線コースでスピードを競うというと、「ただまっすぐ進むだけ」と感じるかもしれませんが、仲間との連携が取れていなければ、まっすぐ進むことも簡単ではないと感じられました。

潮流体験での瀬戸内海の潮の速さや複雑さを思うと、彼らの操船技術が相当高かったであろうこと、そして彼らにとって仲間との連帯・連携がとても重要だったであろうことが感じられます。

お祭りにて花火を眺めている様子レースの後はお祭りと花火大会にも参加しました。

今治城見学

今治城にて撮影戦国期には物資輸送を請け負う馬借という職があったものの、馬での輸送はとても高価で貴重な輸送手段な上、山賊などに襲撃されるリスクもありました。
そこで、一度に多くの荷物を運搬できる船が物流の主役となったのです。
つまり、戦国時代の武将にとって、港を抑えることは軍事行動においても領内の商業物流においても、とても重要なことだったと推測できます。
今治城は三重の堀に海水を引き入れた珍しい構造となっており、海から堀へ直接船で入ることができる日本屈指の海城であることからも、港の重要性が伺えます。

今治城は関ケ原の合戦後、来島村上の当主・来島康親が伊予を去った後、築城の名手と謳われる藤堂高虎が築いたもの。
康親が豊後(大分)へ去る際、伊予に残った来島村上氏の家臣団は塩田開発や海運・造船で生き残ったと言われており、現在まで続く造船業の礎を築いたと言っても過言ではありません。

花火も!

花火をする様子

合宿最終日には、宿泊所前の砂浜で花火をしました。

花火を両手で持ってみたり、点火用のろうそくを立てるために砂の壁を作ってみたり、線香花火選手権(誰の線香花火が一番長く光っていたかを競う遊び)をしたり…。

花火をめいっぱい楽しみました。

 

学んだこと・感じたことのアウトプット

私達の合宿では、アクティビティの後や合宿最終日に「アクティビティや合宿を通して何を学んだか、何を感じたか」を言葉にしてもらいます。

言葉は、自分の中の感覚や感情、経験とイメージが結びつくことが重要です。
何かを体感・実感したときにそれを言葉にすることで、言葉とイメージが結びつき、自分の言葉として話せるようになります。

学んだ知識・情報だけでなく、それを見て自分がどう感じたのか、何を思い、何を考えたのかを、言葉にしてもらうことが大切なのです。

 

思った事や感じた事を言葉にするとき、大人が注意しないといけないことがあります。
それは、子ども達が大人や先生に好かれそうな事を言ったりしていないかということです。

本音を隠したままにしてしまうと、次第に自分の感情や考えが分からなくなってしまいます。
将来「自分のやりたい事が分からない」「好きな事がない」「感じた事を言葉にできない」と立ち尽くしてしまうかもしれません。

自分の中にわき起こった感情や感覚を、大人の目を気にせず言葉にしてもらうことが大切なのです。

終わりに

村上海賊の歴史や文化を知ったり、瀬戸内海の自然を肌で感じたり、美味しい魚介類をたくさん食べたり…
地域の方々や地域おこし協力隊の皆さんのご協力を得て、滅多にできない体験ができました。
この場を借りてお礼申し上げます。

 

さまざまな体験・経験を通して感覚や感情を刺激されることが、子どもの成長にとても大切です。

感覚や感情が刺激されることで脳が成長し、受け取れる情報が増えていきます。
さまざまな体験・経験を通してわき起こった感情を言葉にすることで、思考力が育まれます。
教科書などで得た知識が、体験・経験によって実践的な知識へと変わります。

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