「なんで〇〇を勉強しないといけないの?」シリーズ
今回はシリーズその① 漢字です。
「漢字なんて覚えなくても、スマホやパソコン、タブレットで調べればすぐじゃん」
「ひらがなでいいじゃん」
「こんな漢字、普段使わないじゃん」
どなたも一度は耳にしたり、思ったりしたのではないでしょうか。
確かに、スマホやパソコン、タブレットを使って文章を書くとき、漢字がわからなくても「変換」を押せば候補を出してくれます。
わからない漢字があっても、調べれば一発です。
言わんとしていることは理解できますし、スマホが身近な子達にとってそのような疑問が湧くのも自然なことでしょう。
ですが漢字学習は、ただ漢字を書けるようになることが目的ではないのです。
漢字を勉強することの目的は、漢字を使えるようになること。
つまり、漢字の意味や漢字が使われる場面を知って、文脈に合わせて適切な単語を選べるようになることが大切なのです。
そのためには、たくさんの言葉を知って語彙を増やし、漢字や言葉ひとつひとつの持つ意味やニュアンスを知っている必要があります。
「小」と「少」
「小」と「少」という漢字。どちらも音読みは「ショウ」ですが、形が少し異なりますね。
それぞれ「小」と「少」が使われ、音が同じ熟語と言えば…「最小」と「最少」ですね。
どちらの熟語も「サイショウ」と読みます。
ですが最小は「もっとも小さい」、最少は「もっとも少ない」という意味。
だから同じ読みで似たような形でも、それぞれの熟語を使う場面は異なりますね。
どうして使う場面が異なるのが分かるのでしょうか。
それは皆さんが「小」と「少」という漢字の意味や使われる文脈(どういう状況で、どんな文章の中で使われるか)を理解できているからなのです。
漢字の意味や文脈が分かれば、未知の単語に出会ったときも意味を推測することができます。
また、知っている漢字・使える感じが増えれば、それに伴い語彙力も増えていきます。
もちろん、漢字をまったく書けなくてもいいわけではありません。
ですが、漢字の勉強において重要なのは、漢字を書けるようになることではないのです。
漢字の意味や漢字が使われる場面を知って、文脈に合わせて適切な漢字を選べるようになることなのです。
漢字を覚えられない!
…と、漢字を学ぶ重要性について書いてきましたが。
冒頭に書いたような疑問が出てくる原因は、おそらく「漢字を覚えられないから」とか、「何度も書いて練習するのは無駄だと思っているから」とか、そういった悩みや疑問なのではないかと思います。
というわけで、次回のブログでは漢字を効率よく覚える方法をご紹介します。
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