塾長の笑って天才ブログ

デジタルネイティブな子ども達の学力低下について

日本の子ども達の学力低下が止まりません

こんにちは、塾長です。

学習障害児、不登校も増える一方。
日本の未来…不安になりますね

小学生を持つお母さん、お父さんも、我が子の学力が思った以上に伸びないことに危機感を抱いている方も多いようです。

今日は「デジタルネイティブな子ども達の読解力について」何が足りないのかを考えてみます。

 


「文章は読めても理解ができない子が増えている」という記事を目にしました。
現代の子どもたちは、教科書が読めるには読めているのだけど、中身を理解できていないという記事です。

「どういうこと?」と不思議に思われるかもしれませんね。

でも、これは大人の私たちも経験することなんです。

 

例えば、自分がこれまで経験してこなかったことや、あまり興味のない分野のことは、文字は読めても内容が頭に入ってこないことってありますよね。
私の場合、自動車整備の本を読んでも、基本的な知識がないのでさっぱり理解できません。

子どもたちが教科書の内容を理解できないのも、まさにこれと同じなんです。

つまり、それを理解するための「土台」がまだ育っていないということなんですね。


人は新しいことを学ぶとき、自分のこれまでの経験と結びつけることで理解していきます。
ですから、新しいことを理解するのが難しいお子さんは、「経験の積み重ねが少ない」ということなんです。

教科書を読んでも理解できないということは、その学年までに必要な相応の経験がないということ。

言い換えれば、経験不足が学力低下の根本原因だと言えます。

 

生まれたときからスマホやタブレットがある環境で育った今の子どもたちは、昔の子どもたちと比べると、どうしても日常生活での経験値が低くなりがちです。

スマホがあれば、初めての場所へ行くのに地図を見て道順を覚える必要もありませんし、電話番号を暗記しておく必要もなくなりました。
コンビニに行けば何でも手に入りますし、お腹が空いたからといって冷蔵庫の残り物で何かを工夫して作る、なんてこともあまりないでしょう。
現金を数えて買い物をして、おつりが合っているか確かめる、といった経験も少なくなっています。


私たちが子どもの頃、雑誌の付録についていた紙工作を覚えていますか?
あれを作るのが毎回楽しみでしたよね。

今の付録はビニール製のペンケースなど、すでに完成されたもので、頭を使って組み立てる必要がありません。

 

では、こうした経験不足が学校の勉強にどんな影響を与えているのでしょうか。

具体的には以下のような課題が見られます。

  • 計算力の低下
  • 短期記憶力の低下
  • 発想力の低下
  • 空間認識能力の低下
  • 思考力の低下(言われたことをやるだけになってしまう)

 

スマホもインターネットも、確かに便利です。

しかし、こうした便利な世の中は、子どもたちから「頭を使って考える経験」を少しずつ奪ってしまっているように思います。
それが子どもたちの能力を下げている大きな原因ではないかと、私は考えています。

 

もちろん、勉強ができないからといって、親御さんが勉強を教えたり塾に通わせたりすることも一つの方法です。
でも、その前にまず、教科書を読んで理解できる「土台づくり」をすることが何より大切なんです。

この土台づくりは、日々の経験から育まれます。
それも、紙やタブレットの画面上での体験ではなく、現実の生活の中での実体験が必要なんですね。


経験が不足している子どもは、タブレット上で見た立体図形と、実際の立体物を結びつけて考えることができません。

以前、立方体が理解できない中学生に実際の積み木を見せたところ、「あぁ、これのことか!」と言ったことがあります。
画面で見ていたものと、手に取って見るものが、その子の中でつながっていなかったんです。

また、絵カードで英語を学んだ子どもたちが、実物を見たときに英語で表現できないということもよくあります。
イラストや画面に映し出された映像と実物は、子どもたちにとって必ずしも同じものとして認識されないんです。

理解できないのは、決して子どもの頭が悪いわけではありません。

ただ経験が足りないだけなんです。

 


子どもには実体験が必要です。

デジタル環境で育つ今の子どもたちだからこそ、なおさらです。
周囲の大人たちが、子どもの持つ才能を丁寧に伸ばしてあげることが大切だと思います。

 

では、何が良いのかというと

  • 子どもにも家族の一員として家事に責任をもってもらう
  • デジタルゲームではなく、昔ながらのトランプやボードゲームで楽しむ
  • 一緒に工作や手芸を楽しむ
  • あちこち出かけて、帰ったら、その日どこに行ったのか、どう思ったのかを問う
  • 子どもの好きそうな本を買う

 

これには実績があります。
親御さんに、こういったことに気を付けて生活してもらうと、子ども達に著しい学力向上が認められるようになるのです。

 

何も難しいことではありません。
こういった家庭での過ごし方が、やがて学問とつながって子ども達の学力を伸ばしていきます。

 

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