国語の問題は、基本的には「書いてあること」をベースに問題が作成されます。
(「書いてはいないけど、選択肢の中では一番矛盾が無さそうだ」と思われる選択肢ばかりの問題もあります。そこはまた、追々。)
ですので、「書いてあること」を、ディスコースマーカー(しかし、だから、なぜならなどの語句)を追いながら読んでいけば、国語の点数は上がります。
ではなぜ、「書いてあること」がベースになっているのか。
考えたことはありますか?
人間の数だけ、解釈がある。
文章の解釈は、本来たくさんあるものだと思います。それこそ人間の数だけ、解釈はあります。
ですが、国語の問題(特にセンター試験)においては「人の数だけ、解釈がある」とは言っていられません(もしそれを許容するのであれば、小論文や感想文などのような問題しか作れませんよね)。
「人の数だけ、解釈がある」では問題が作れない……誰もが「確かに、答えはこれしかない」と思うような問題を作成しなければならないとなると、あなたなら、どんな問題を作りますか?
答えをひとつに絞らせるには?
「解釈を狭めるための問題を作成」しますよね。
解釈を狭めるため、つまり「この問われ方なら、もしくはこの選択肢の中では、これが正しい」と判断してもらうためには、「ほら、ここに書いてあるよね?」と示す必要があります。
書いていないことを正解にした場合、回答者から「それは問題作成者の解釈であって、私はその解釈は違うと思う」と言われかねません。
だから、基本的には「書いてあること」をベースとして、問題が作成されるのです。
自分の解釈ではなく、「何が書いてあったか」
自分自身の解釈がどうか、文章の裏にある意味は何かを考える前に、まずは「何が書いてあったか」を追いながら読みましょう。
国語の成績アップは、ここから始まります。
(文:深川恵)