塾長の笑って天才ブログ

【2024年夏】子ども合宿 in 伊予大島 開催レポート①

非日常的な体験がたくさんできる!
子ども合宿 in 伊予大島を開催しました。

私達は一社)みんな天才化機構とともに、おおむね10歳から大学生を対象とした合宿を毎年開催しています。

普段とは異なる環境で、仲間とともに遊び、さまざまなアクティビティに参加してもらい、
その活動の中で自らの良さを発見し、周りの人達に貢献することを学び、成長していくことを目指す合宿です。

伊予大島ならではのアクティビティに参加してもらいました!

子ども合宿 in 伊予大島の内容 その1

みん天×広学の子ども合宿を、愛媛県の大島で行いました。
7月22日~26日の前半組と、7月27日~31日の後半組の2回開催し、前半・後半共に参加してくれた子達もいました。
普段はなかなか体験できない事や、とっても美味しいご飯がたくさんの楽しい子ども合宿でした。

合宿の様子を少しだけご紹介します。

伊予大島ならではの美味しい魚介類!

NPO法人アクションアイランドの方が、世界一美味しい魚介類を子ども達のために用意してくださいました!

来島海峡の荒い潮の中で育った瀬戸貝にサザエ、とれたて新鮮なタコのお刺身(子ども達が捌きました!)
網に入った瀬戸貝とサザエタコの刺身

 

 

 

高級魚・アコ(アコウ)のカルパッチョを食べたり、料理実習で高級魚・イシモチを使ってホイル焼きを作ったり、
高級魚・アコ(アコウ)のカルパッチョの写真子ども達が調理している様子の写真

 

 

 

肉&海鮮のバーベキューでソースを手作りしたり、瀬戸貝で炊き込みご飯を作ったり…
リンゴをすりおろしている様子

山も川もある瀬戸内海では山からの栄養を川が運んでくれる上に、浅瀬が多く光が海底まで届くため、魚のエサとなるプランクトンが豊富です。
また、激しい潮流を泳いだ魚たちの身は引き締まり、旨味が凝縮されるのです。
新鮮で美味しい魚介類をたくさんいただきました!

 

ご飯も洗濯も掃除も、すべて自分達で!

私達の合宿では、ご飯の準備(調理や取り皿・箸の用意など)や洗濯、合宿所の掃除はすべて自分達で行ってもらいます。
包丁や火を扱ったりするときなどは、もちろん危険な事が起きないようにスタッフが近くで見守ります。

私達の合宿では、昆布や鰹節を使った美味しい出汁の取り方も教えます!
そして、自分達でとった出汁でみそ汁を作るシーンも。
子ども達自身で調味料を選んだり味見をしたりしながら、仲間とともに美味しいみそ汁を作りました。

みそ汁用のじゃが芋を切っている様子 朝ご飯用のナスの油いためを作ったり、みそ汁の味付けをしたりしている様子

ご飯の準備・片付け、洗濯、掃除もすべて自分達で!
最初は言われた事しかできなかった子も、「誰かの役に立つこと」を学ぶにつれて、「他に何をしたらいい?」と質問をしたり、「じゃあ他の事をやろうかな!」と自発的に動いたりできるようになりました。

お昼ご飯用の取り皿や箸を並べている様子 洗濯物を物干し竿に干している様子

最終日には、なんと他の子に家事の指示ができるようになった子も!
これはやるべき事の全体像が把握できていて、優先順位を決められるようになったからこそなのです。

全体像を把握する力や優先順位を決定する力は、将来仕事をする上でとても役に立ちます。
なにも特別な事をする必要はありません。これらの力は、日々自分で家事をすることによって身に付くものなのです。

料理実習

あらかじめ用意した食材の中から、自分好みの食材や調味料を選んで、自分なりのご飯を作ってもらいました。

複数の事を同時に進めないといけない料理は、実は子ども達にとって難しい作業なのです。
まず先に炊飯器を仕掛け、ご飯が炊けるまでの間に野菜や肉類の下ごしらえをしたり、誰かが調理している間に使った調理器具を片付けておいたり…。
時間内に調理と片づけを済ませるためには、自分が今何をしなければいけないのかを理解し、仲間の動きを見ながら行動する必要があるのです。

時間内に手際よく、調理と片づけを済ませる大変さを体験してもらいました。

調理実習の様子 魚を焼いたり野菜を切ったり、魚を味付けしたりお米をといだりしています。 調理実習の様子 鶏肉をフライパンで焼いたり、野菜を切ったりしています。

さまざまなアクティビティ

広大な海と雄大な山が広がる伊予大島で、普段はなかなか体験できない海や山でのアクティビティはもちろん、かつて村上海賊が水先案内人として活躍したこの土地ならではの歴史や風土を、たくさん体験・体感してもらいました!

ジェットスキー

B&G海洋センターにて、ジェットスキーを体験しました!
水上バイクにくくりつけたボートに乗ったり、水上バイクの運転手の後ろに乗せてもらったり。

水上バイクがゆる~く走り始め、潮風の心地よさや顔にかかる水しぶきに気を取られていたのも束の間。
一気に加速した瞬間、遠心力で全身が後ろに引っ張られ、笑うしかなくなるのです!

海上でぐるぐる回る度、遠心力で外側に振り落とされそうになるほどの勢いに、子ども達も大興奮でした!

ジェットスキーの様子 水上バイクと、水上バイクに取り付けたボートに子ども達が乗っている姿が映っています。 

潮流体験 来島海峡遊覧船&能島 潮流クルーズ

来島海峡の潮流と、日本最大の造船所・今治造船の船を見ることのできる来島海峡遊覧船に乗船しました。

潮流クルーズにて 船から見た湧き潮の写真

日本三大潮流の一つである来島海峡。
来島海峡は「一に来島、二に鳴門、三と下って馬関瀬戸(関門海峡)」と言われ、最も速いところで10ノット(時速約18.5㎞)ほどもある、潮の流れがとても速い場所なのです。

乗船した日は、大潮に次いで干満の差が大きくて潮がよく動く日・中潮。
時計回り・反時計回りの大きな渦潮や、船を飲み込みそうなほどの湧き潮(海水が深層から表層に向かって湧き上がってくる潮の流れ)を目の当たりにしたりしました。

来島海峡潮流クルーズの様子

村上海賊ゆかりの島の説明中

今治造船の舟が2艘写った写真

日本最大の造船所・今治造船の船

 

 

 

 

 

水深15メートルの位置から湧く湧き潮は、一度巻き込まれたら2~3週間は浮上できないとも言われています。
穏やかで湖のようだと言われる瀬戸内海の荒い一面を目の当たりにできました。

そして村上海賊の御三家の一つ・能島村上氏の居城である能島城を見ることもできました!

能島の全体写真

能島城は周囲長約1㎞の小さい島で、城全体が城郭化されています。
複雑な潮流が堀の役割を果たしているため、通常の城でよく見られる防衛設備である石垣や堀切などがありません。
(立派な石垣が登場する前の時代に作られた城であり、海に面した箇所は崖になっており、斜面が急なため登れないのです!)

手漕ぎの舟では抜け出すのが難しいことを実感したり、海のあちこちにできる渦潮や湧き潮、海城を見たりしたことで、水先案内人として活躍した村上海賊の航海技術の高さや地形・潮に関する知識の豊富さ、当時の物流において彼らがいかに重要な役割を担っていたかということを体感できました。

 

サップやボート

子ども達に海遊びの注意点を教えている様子海での遊びは楽しいばかりではありません。
離岸流に乗ってしまって戻れなくなったり、陸風や引き潮の影響で沖へ沖へと流されたり…命に関わることがたくさん潜んでいます。

まず最初に海の危険性や海遊びの際の注意点、万が一の際の対処法を教えます。
海遊びの注意点を理解できたら、サップでの海遊びが始まります。

まず初めにわざとサップから落ちて、落ちたときの対処法と「落ちても(失敗しても)大丈夫」という感覚を身につけてもらいます。
初めにサップからわざと落ちて元の体勢に戻る練習をすることで、「落ちても大丈夫」と思えるようになるのです。

サップからわざと落ち、元の体勢に戻る練習をしている写真

わざと落ちた瞬間

サップに立って漕ぐ様子

立って漕ぐのも怖くない!

 

 

 

 

落ちる練習をしないままサップの上で立ち上がろうとすると、バランスを崩したり「落ちるかも」という不安で震えたりします。
ですが、「落ちても大丈夫」ということを最初に学ぶので、30分と経たずにサップの上に立って漕げるようになるのです。

 

合宿では、「初めての事に挑戦する楽しさ」や「失敗しても大丈夫」ということを学んでもらいます。
サップも、その学びのひとつなのです。

子ども達に挑戦力を身につけてもらうために大人ができることの1つが、「失敗しても大丈夫」と教えてあげること。
失敗を恐れたり成功することだけを考えたりしていては、挑戦する力は身に付きません。

「失敗しても、何度も挑戦したり試行錯誤を繰り返したりすれば、乗り越えることができる」と学ぶことが大切なのです。

 

サップの後はNPO法人アクションアイランドの方が用意してくださったボートにも乗りました。

初めて乗るボートに子ども達も大興奮!初めての体験がたくさんできました。

 

日の出 in 亀老山展望台

大島南部に位置する標高307.8m山である亀老山。
山の各所から弥生土器が出土していることから海上交通の要衝であったことがうかがえ、中腹に存在する墓は村上海賊の祖・村上義弘のものと言われています。

この日は朝4時に起きて、亀老山の山頂に建てられた展望台から朝日を眺めました。

亀老山展望台より 朝日がのぼる直前の写真 亀老山展望台より 朝日と、光が海に反射している様子

子ども達に瀬戸内海の潮と物流の関係について問題を出している様子

もちろん、私達の合宿ではただ美しい景色を眺めるだけでは終わりません。

景色を見たり、誰かの話を聞いたりすれば、そのときに自分が何を感じたのか、何を学んだのかを言葉にしてもらいます。
他にも、目の前にある自然を人々がどのように利用したのか、どんな恩恵を受けていたのかといったことを学んだことをもとに推測してもらいます。

この日は、「村上海賊はどのようにして下関から堺まで移動していたのか」を、瀬戸内海の潮の流れや瀬戸内海の港町の特徴などを踏まえて、子ども達に考えてもらいました。

 

知識はただ持っているだけでは意味がありません。
私達は、知識をつなげて考えることを子ども達に知ってほしいのです。

もし勉強=知識・情報を得ることだと思ってしまうと、解けない問題や課題にぶつかったり、知らない情報が出てきたりしたときに、「知識がないから分からない」と考えてしまうのです。
それではいつまで経っても問題を解くことはできません。

自分の持っている知識をつなげる練習をすることで、解けない問題や課題、知らない情報にぶつかったときに対応する力が身に付くのです。

 

次回・・・【2024年夏】子ども合宿 in 伊予大島 開催レポート②たくさんの歴史を学びました!

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