塾長の笑って天才ブログ

パターン学習の落とし穴

広学は、パターン学習はさせません。

同じような問題を何度も何度も解いて、解き方=パターンを身につけさせるパターン学習。
受験を突破する上では、パターン学習は比較的「楽」に成績を上げられるワザではあります。

大手予備校は、受験で出題されやすい問題の解き方=パターンを教えます。
教えられた解き方=パターンを素早く再現できるようになれば、簡単に点数は上がります。
解き方を覚えているので、ほぼ考えなくても解けてしまいます。
どんどん問題を解けるようになるので、わりと楽しく勉強できます。
教える側も、解き方=パターンを教えるだけなので効率が良いです。

「成績が上がるならいいじゃん」と思われるかもしれませんが、実はここに落とし穴があります。

パターン学習で偏差値は上がるかもしれませんが、その分、思考力や応用力などの実力が身に付かなくなってしまうのです。

 


「この問題は、解いたことがないのでわかりません」

パターン学習にすっかりハマってしまうと、こんなことになってしまうのです。
広学に以前勤めてくれていた高学歴(京大!)の講師ですらも、「解いたことがない問題なのでわからない」とサラッと言ってしまっていたのです。

「じゃあ仕方がないね」と思ってしまってはいけません。
自分の持っている知識を使って、試行錯誤してみる】ことができなくなっていることに危機感を覚えた方がよいのです。

このときに解き方=パターンを教えてしまうと、「解いたことのある問題なら解ける」という状態をそのままにしてしまいます。

仕事でも、こんな事を言われたことはありませんか?
「やったことがないから分かりません」
これと同じです。

「パターン学習は思考力や応用力などを身につけることができない」とは、こういうことなのです。
自分の持っている知識を使ったり教科書を読み直したりして、どうにか解けないか、似たような傾向の問題で応用できないかと試行錯誤することがないからなのです。

 


実力を身につける

思考力や応用力などの実力が身に付けば、必死になって勉強する必要はありません。

なにより社会に出れば、やったことのない事、見たことのない事がたくさん溢れています。
そんなときに「自分の持っている知識を使って、試行錯誤してみる」ということができないという状態では、子ども達本人も(そして周囲の人達も)困ってしまいます。

将来を長期的に考えると、意識的に実力が付くように勉強に取り組んだ方がよいのは明らかです。

だからこそ広学は、入試に出やすい問題の解き方=パターンを教え、似たような問題を何度も何度も繰り返し解かせるパターン学習をさせないのです。

 

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