学びの土台となるもの
「賢い子に育ってほしい」「将来困らないように、勉強をしっかりしてほしい」
そう願うお母さん、お父さんは、ぜひ私達にご相談ください。
今や「勉強は学校に任せていればOK」という時代ではなくなりつつあります。
もちろん、子ども達が勉強を楽しめるように、理解できるように工夫しておられる先生は世の中にたくさんいらっしゃいます。
ですが、子ども達の学びの土台となるものを、お家で意識的に作ってやる必要があるのです。
子ども達の学びの土台を作るためには、お母さん、お父さんの存在が非常に大切です。
実体験が乏しい
子ども達は実体験ベースでしか学べません。ですが、社会の急速な変化により、子ども達の実体験の機会が奪われつつあります。
そのため数の概念、量・距離などの感覚、言葉のイメージなどが身につかず、学校や塾の授業が紙の上での説明だけになってしまっているのです。
学校や塾では問題の解き方を教えてもらえるので、問題を解くことはできるようになります。
ですが、解き方を覚えていても、かけ算の九九や分数などの意味や概念を理解できていなければ、プリント学習やドリルなどは紙の上での作業になってしまいます。
悲しいことに(当然ですが)、進級すれば勉強の難易度は上がります。
進級しても意味や概念がわからないままなので、勉強についていけなくなり、勉強が嫌いになってしまうのです。
算数の基本的な概念が不足していたり、語彙が少なく文章の理解が遅かったりする子ども達は、共通して次のような経験が少ないのです。
- 九九を使って物を数える
- 物差しやハサミを使って何かを作って遊ぶ
- お母さん、お父さんと一緒にご飯を作る
- お家で本や漫画を読んだり、映画を観たりする
- 学校で習ったことを実生活に役立ててみる
以前は小銭を数える機会が多かったので、自然と数の概念が身についていましたし、暗算で買い物の計算やおつりの計算が出来ていました。
また、雑誌の付録は紙工作が多かったので、自然と立体の展開図が身についていました。
マッチを使ったり、包丁やハサミ、トンカチ、のこぎりを使ったりする少し危険を伴う行動も自然と行っていたので、注意力も身についていました。
時計もすべてアナログのため、時間や単位の概念が身についていました。
ですが今は親が意識して、子どもにこういった経験をさせなければならない時代になったのです。
かつて自然に身に付いていた算数や国語の概念は、世の中が便利になりすぎて、自然には身につかなくなったのです。
日常生活の中で、数の概念、量・距離などの感覚を身につけたり、指先を使ったり、注意力を必要とする作業をしたりする機会を作ってあげる必要があります。
親が一番の先生
数の概念、量・距離などの感覚、言葉のイメージなどを、日常生活の中で子ども達に意識的に教える必要があります。
ですが、あまり難しく考える必要はありません。
生活や遊びの中には、子ども達が賢くなるチャンスがたくさん潜んでいます。
子どもは学びの天才です。お母さん、お父さんとのやりとりを通して、たくさんの事を自ら学びます。
子どもにとって、親が一番の先生なのです。
学びを学校任せにせず、我が子の教育は自分の手で握ってください。
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