広学の大学入試指導について
大学入試なんて関わりたくないと思っていた私が、どうして今、大学入試に取り組んでいるのか。
大学受験なんて関わりたくない
私は最初、英会話教室をしていました。
小さなこども達がたくさん来てくれました。
指導するのは殆どが中学生以下。
高校生は1~2名といったところでした。
私はずっと大学入試には関わらないと決めていました。
大学入試みたいな人の人生を左右してしまうものは恐ろしくて絶対にやらない!っと思っていたのです。
ところが大学入試に関わることに
あるとき、その数少ない高校生のDさんのお母さんから「先生、大学入試も教えてやってくれませんか?」とお話がありました。
少し悩みましたが、やはり心のなかに、生徒の将来を心配する気持ちはあったのです。
「英語しか無理ですが、喜んでお手伝いをさせていただきます。」とお返事をしました。
優秀なDさん
Dさんはとても優秀なお子さんでした。英語が大好きで御調町からバスにのって遠く、英語をバリバリ習える高校に通っていました。
将来の夢は英語の先生。国立のある大学を目指していました。
模試の結果は常にA判定。
絶対に合格間違いない状況でした。
連絡なし・・・
過去問を何度もしっかり練習し、これでバッチリ!と挑んだセンター試験。
そして二次試験対策もバリバリやって挑みました。
ところが、それからパッタリと連絡がなくなってしまいました。
3月半ば
お母さんが教室に来てくださいました。
「合格はしました。したんですけど・・・。」
事情を聞いて驚きました。
なんと、担任の先生と十分お話が出来ていたのか出来ていなかったのか、合格間違いなしという状態だったのに、別の大学を受験してしまったというのです。
合格はしたけれど、別の大学に合格してしまったのです。
どういうことかというと、前期日程に、所謂滑り止めの大学を受験していたのです。
国立大学は前期、中期、後期とあり、前期日程で本命を受験し、不合格だった場合に中期、後期を受験することになっているので、前期日程で別の大学を受験し、合格した彼女は、そこに行くことになってしまったのです。
後期日程は非常に倍率が高くなるので諦めたそうです。
落ち込み
非常にショックでした。
担任の先生は何をしていたんだろう。
どうしてこんなことが起きたんだろう。
最初、私の怒りは学校の先生に向かいました。
そして次は、生徒が可愛いと言いながら、彼女の受験に真剣にならなかった自分に向かいました。
大学入試って、どう向き合えば良いのかを真剣に考えました。
翌年は私の娘が大学を受験することになっていて、全てを学校任せにしていた私は、
親も真剣に向かい合わなければ、子供にこんなに悲しい思いをさせてしまうこともあるんだということに気付いたのです。