大学入学共通テストまであと28日
共通テストー地頭の良い人しか無理な理由
覚えられない
共通テストのようなタイプの問題を解くには、文章の読解力も必要だが、
みんながどうして点数が取れないのか、実際どうなのか?と考えると、一番の理由は、「問題を覚えていない」という事だ。
子供たちに本を読ませてみると、ほとんどは自分の興味分野と一致した箇所しか覚えていないのだ。
以前、ヒトは「いじめ」をやめられないという本を塾の子供たち数人に読んでもらって、どんな事が書いてあったかを文章にしてもらった。
すると同じ本を読んでいるのに、みんなが書いている事が面白いほどバラバラだった。
みんな覚えている箇所が異なるし、覚えていることは文章に書いてあったことではなくて、その本を読んで自分が思ったことのほうを覚えているのだ。
今、HGMという能力開発のトレーニングで多くの方々の指導を行っている。
受講生の皆さんには私達が作った教材を視聴したり本を読んだりしてもらって、その後に内容と気付きを思い出して書いてもらっている。
受講生の皆さんがおっしゃるのは、視聴している時は、いろいろな事を理解しているのだけれど、終わって書こうとすると思い出せないということ。
これと同じことがテスト会場で起こっているのだ。
テスト会場で緊張してしまって、何がどこに書いてあったかすら思い出せないということもある。
センター試験のときにも、そういう事はおこっただろうが、共通テストで長文が続くとなると さらに「思い出せない」「忘れている」ということになるだろう。
つまりは、長文を読んでそれを理解し覚えている地頭の良い人しか無理なのだ。
思い出すトレーニングをしよう
私達は、聞いたこと、見たこと、読んだことの内容を、直後に思い出そうとしても
覚えていないことがほとんどなのだという事を自覚したほうが良い。
だから大人になって、どんな良いセミナーに出席したところで、ほとんどの人はその内容をちっとも覚えていないのだ(悲しい~)
なので、私達は覚えるということよりも、思い出すという事をトレーニングする方が良い。地頭を良くするにはその方がよいのだ。
やっぱりHGMいいよ
自分たちで開発したので手前味噌になるのだが
HGMトレーニングは一見勉強とは全く関係が無い事を行っているように見えるけれども、短期記憶の能力を格段に高めるものだ。
共通テストの予想問題を解きながら、講師同士で「やっぱりHGMいいよね」と話し合っている声をよく聞く。
※その例はこちらのページに掲載しています。
https://kougaku.org/hyper-genius-method
「Mさん(中学3年生)に簡単なビデオを視聴してもらい、直後に思い出して感想を書いてもらいました。」という箇所です。
この例を見ると記憶力と思考力が格段に向上しているのが分かる。
毎回時間を制限して一発勝負で自分の脳を追い込んでトレーニングを行っているから出来ることなのだ。
作り込まれた教材では無理
学習に使う教材に何を選ぶかという事も重要で、
教材会社が時間をかけて構想を練って、学校や塾用に子供たちが理解しやすいように手加減して作った教材では思考力や短期記憶力を向上させることはできない。
学校で作文を書かせても、半年くらいで一気に書く量が増えるということは殆ど無いと思うし
日記などは、「○月○日 今日は○○をしました。楽しかったです。」みたいな3行日記しか書かない子が増えてきている気がする。
文章を読み、理解し、記憶する能力は問題集を何度も繰り返して得られるようなものでもない。
センター試験の頃には問題集や過去問を繰り返して理解を深めたり、パターンを体に染み込ませることが試験対策として有効であったが、共通テストでは、それでは足りない。
インターネットでもどこでも、あちこちに転がっているものを教材とし、一発勝負を何度も繰り返すことが必要なのだ。
そしてこの能力を指導できるのは、一発勝負を何度も繰り返した人間にしか出来ない。
普通の先生には無理なのだ。(でも誰でも出来るようになります。)
共通テスト対策には記憶力と思考力を短時間で高めることができる
HGMトレーニングを行いつつ学校の勉強をするのがベストだと思う。
文:塾長