ビジネスの場で必要なのは人を惹き付ける能力です。
面白い子、変なことを言う子はビジネスの才能のカタマリです。
面白いことを言う子
中1の地理の問題集にこんな設問があります。
地球の表面の7割が① で、3割が② です。
そこから地球は③ の惑星と呼ばれています。
この③の答えに「猿の惑星」が浮かんだ方!あなたは天才です(笑)
問題集が求めている答えは
- 海
- 陸地
- 水
なんですけどね。
猿の惑星って答えると、笑って終わらせない先生もいるかもしれませんね。
「フザケないの!」って感じでしょうか。
でも私は「猿の惑星」と答える子は才能に満ち溢れていると思います。
国語でも同じことが言えます。
運動会とかの感想を書く作文だと、その日の朝から起こった出来事をズラズラ並べて書きます。
日記だと「今日は○○をしました。楽しかったです。(終わり)。」
こういう文章を書いて、OKしてもらった子は、文章を書くのがとても苦手になりますね。
うちの塾の小学生に、思いのままに文章を書いてもらうと、とっても面白いことを書いてくれます。
おじいちゃんが大好きな女の子は、「私はおじいちゃんが大好きです。おじいちゃんに恋と愛を100個あげます。」なんて書いてくれます。最高です。
この力をそのまま伸ばしてあげると、とっても素敵な文章を書く子に育つでしょう。才能のカタマリです。
文章力がビジネスの成否を決める
ビジネスにおいては、今は、どんな文章を書くのかが非常に重要です。
それも、真面目くさった文章ではなくて、人目をひく文章です。
たとえば、美容室を経営しているとすると、街なかに何百件と美容室がある中で、自分のお店をいかにしてお客様に見つけていただくかという事が重要ですよね
「あ、このお店に行ってみたい。」と思ってもらうには、違いを感じてもらうには、「言葉」が重要です。
お店を紹介するHPに、学校で書いた作文のような文章が載っていたらどうでしょうか。
行きたいですか?
それよりも、ふっと和む言葉や、面白い言葉、心にグッとくる言葉が書いてあったほうが「行ってみよう!」と思いますよね。
そう考えたときに、「猿の惑星」と瞬時に浮かんでくるような頭の良さを育てることが重要だと私は思うのです。
「恋と愛を100個あげます。」なんて書いてあったら、印象に残るでしょう?
今の大人は皆、真面目くさった言葉しか出てこなくて苦しんでいるのです。頭の良い人ほど苦しんでいます。
もちろんアカデミックな場で必要な文章の書き方を教えることも必要です。
しかし実際の社会で役立つ文章の書き方は、ちょっと違いますよね。
子供達に必要なのは、さて、どちらでしょうか。
学校が提供しようとしているものと、現実に求められているものに、大きなギャップが生まれているのかもしれません。