成績重視の教育は子どもの人格を歪めます
ある塾の先生から、「先生の塾って、子どもがとっても良い子に育ちますよね。どうやったらそんなに子どもを変えられるのですか?」という質問をいただいたので、うちに来て、ものすごく変わった優等生のDくんのお話を書きます。
優等生のDくん
近所の塾が移転するということで、うちの塾に来てくれたDくんは、小学生の頃から優等生で常に学年1位。将来は医者になるのが目標でした。しかし私から見ると、成績は良いけれどすこし問題ありな子でした。
塾に来た初日、彼はギラギラした威圧的な目で周囲を睨みました。
…どうした?…と心の中で思う私。ちょっと様子を見る事にしました。
すると次の日から、黙って教室の隅の席に行き、誰かに話しかけられても返事もしない。
2~3日後、同級生の女の子から「ねぇなんで返事をしないの?」としつこく聞かれ、一言
「俺はお前らと違う」
翌日、前にいた塾はどんな塾だったのかを彼に聞いてみました。
- 毎週テストがある。
- 一か月の終わりに到達度テストがあって、その成績順で席順が決まる。
- 最高点をとった子は教室の右端。
- 最低点をとった子は教室の一番後ろの左端(=出口の前)
- 先生は点数の良い子にのみ教える
- 成績の悪い子は「その程度のことは自分で勉強しろ」と言われる
- 教室はいつも静か
うちと真逆でした
うちの場合
- たまにテストがある。
- 席順は自由
- 先生は成績の悪い子に教える
- 成績の良い子は「あなたは自分で出来るから自分でやって分からないところを聞いてね」と言う。
- 先生と生徒の雑談が多い
こんな感じです。
真逆の環境に入れられた彼がどうなったかというと・・・
みんなの人気者になりました。
成績優秀でも、それを鼻にかけたところが無くなり、みんなに分からないところを教え、にこやかで、とても親切な子になりました。
多くの進学塾が成績順で席順を決めていると聞きます。
成績でクラス編成をしていると聞きます。
学校も、進学校ではそうですよね。
そうしないと教えにくいからという言い訳をよく聞きます。
でも、それって、先生の腕が悪いからでしょ?
学校で「問題アリ」とされた子が、うちに来ると、とっても素直で可愛くて、よく学ぶ子に変身します。
きっと精神的重圧から解放されるからです。
環境は子どもの人格形成に大きく影響します。
広学は成績を追求して子どもの人格を破壊している他の多くの塾と学校とは違います。
社会に貢献し、活躍できる大人に育てます。