脳にも休憩時間が必要です
ぼーっとしてる子
「うちの子、いつもぼーっとしてるんです。もう少しシャキッとして欲しいんですけどね。」うちの次女が小学生の頃、担任の先生に私が言った言葉です。次女、ボケーっとしている子でした(笑)
読者の皆さんも、子どもがボケーっとしているのを見て、イラっとした事、ありませんか。
ところが、このぼーっとした状態がとても良い事が分かっています。
何も考えていない状態や寝ている時の状態をデフォルトモードネットワークと呼びます。何も考えていない時や寝ている状態は、脳は休んでいるのですが、もっとも活発に活動している〇〇な時と同じ波形を示しています。活動する時はしっかりと活動しつつ、省電力モードで、パソコンのスリープ状態のような感じになっています。とても理想的な形です。
デフォルトモードネットワーク
- 発想力アップ
- 記憶力アップ
- 筋道立てた思考が出来る
脳がデフォルトの状態の時、発想力が高まります。お風呂に入ったりしてリラックスしている時に、突然、諦めていた仕事の解決方法が思い浮かんだり、難しい数学の問題の解き方が浮かんだりした事がありませんか。また、デフォルトモードの時、人の脳は記憶を整理しています。睡眠中に記憶を整理していると聞いた事がある人は多いと思います。だから睡眠時間を削って勉強させるなんて、愚の骨頂とでも言うべきなのです。また筋道立てた思考が出来るので、人間関係のストレスを解消したり、人生の軌道修正が出来るようになります。
私たちは毎日の生活の中で、時々、デフォルトの状態になる事が必要です。一旦デフォルトの状態になることで、次の活動へとスムーズに移っていくのです。
脳科学の論文や本を大量に読み創り上げたHyper Genius Method(脳のトレーニング)をベースに広学では授業を行っています。リラックスしているデフォルトモードの時に、大量に知識を脳内にインプットし、睡眠中に脳が記憶を整理しているという学習法です。脳がどのように活動しているのかを知ると、非常に効率よく学べます。
子どもは、ぼーっとする時間が必要!
では現代の子どもたちの生活はどうでしょうか。学校で長時間勉強をさせられ、帰ってからも大量の課題をこなす事に追われ、時間があるとスマホにゲーム。ボーっとする時間なんてありません。これでは記憶力も発想力も低下し、物事を整理して考えられなくなります。
子どもにはボーっとする時間が必要です。今の生活では頭が悪くなるばかりです。
フィンランドでは学校は午前中だけです。授業は週20時間くらいなのだそうです。
勉強!勉強!は子どもの頭を悪くするのです。