思考力の土台=感覚や感情
脳の発達に重要なのは、五感を通してさまざまな刺激を受けているときに生じる「快/不快」や「喜怒哀楽」などの感覚や感情です。
さまざまな体験を通して五感を刺激すること。
そして五感が刺激される中で子どもの中に起こったさまざまな感覚・感情を、言葉によって表現する練習をすることが、思考力を育む上でとても大切なのです。
本を読んだり、ドラマや映画を観たりしたときに、「いろいろ感じることはあったけど、言葉にできなくて、『すごい!』『面白かった!』しか言えなくてもどかしい!」と思ったことはありませんか?
これは、自分の中に起こった感覚や感情を言葉にする経験が少なかったことが原因なのです。
言葉は、自分の中の感覚や感情、経験とイメージが結びつくことが重要です。
イメージが結びつくことによって言葉はその人の中の「生きた言葉」となり、言葉が蓄積されるのです。
何かを見たり、聞いたり、触れたり、嗅いだり、味わったりしたときに起こった感覚や感情を言葉にすることで、思考するための言葉が蓄積されます。
ですが感覚・感情の刺激や、それを言葉にする機会が少なかったりすると、思考のための言葉が蓄積されません。
あらゆるところで「AI時代が到来する今、思考力が重要だ」と言われている今、さまざまな体験を通して感覚や感情を育むことと、それらを言葉にすることが重要なのです。
感覚や感情を生む体験こそが、子どもを成長させる
前回の記事(リンク)で、五感を通してさまざまな刺激を得ることでつながり(シナプス)が増え、それによって高度な思考や運動ができるようになると書きました。
そして今回の記事では、自分の中にわき起こった感覚や感情を言葉にすることによって思考のための言葉が蓄積されることを書きました。
机に向かってガリガリ勉強しているだけでは、子ども達の感覚や感情を育む経験はできません。
お子さんにAI時代を生き残ってほしいのなら、たくさんの経験をさせて、たくさんの刺激に触れさせてください。
そして刺激に触れたことで起こった感覚や感情を、言葉にする声掛けをしてあげてください。
AIがどんどん発展している今、子ども達に必要なのは、思考力の土台となる感覚や感情を育む体験と、その感覚や感情を言葉にすることなのです。
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