目的をはっきりさせる
以前、広学の生徒のご紹介をしたときに少しお話ししたことがあります。
「目的をはっきりさせる」
このことがとても重要なのです。
ハードル走のルール
皆さんハードル走はご存知ですね。
トラックを走り、途中においてある障害物(ハードル)を飛び越えてゴールするやつです。
このハードル走の目的ってなんでしょう?
ハードル走の目的は「ハードルを飛び越えること」
大体の人がこう答えます。
ですが、違うのです。
ハードル走の本当の目的は「ゴールすること」です。
ルールにも書いてあるんですよ。
「意図的ではない限り、ハードルを何台倒してもいい」と。
なので、「振り上げた足はかかとでハードルを倒すような形になるように振り上げる。踏み切った足は膝で折り曲げ、横にあげてハードルを越えるようにする」
このように習うのです。
ジャンプするのではなく、越えればいいのです。
このフォームで越えるようにしていれば、ハードルにかかったとしても、踏み倒す形になるので、危なくないのです。
そして、引っかからないぎりぎりの高さを体に刷り込むように、何度も倒す練習をするのです。
目的を間違えると
では、「ハードル走の目的はハードルを飛び越えること」と思っている人はどんな練習をすると思いますか?
飛び越えないといけないので、高く飛ぶ練習を始めます。
このようにして、だんだんと目的から遠ざかっていき、「ムダな努力」と言われることを始めてしまうのです・・・
目的を明確にする
達成すべきゴールはなんなのか、何をしなければいけないのかをきちんと明確にするのはとても大切なことです。
やらなくていい努力はしない。ゴールに向かう努力をする。
何をするにしても必要なことです。
文:深川真惟