制度の変化は社会を表す
近年、大学入試の現場で「総合型選抜(旧AO入試)」の割合が急増しているのをご存じでしょうか?
以前は、一部の私立大学の一部学部で行われていた特殊な入試という印象でしたが、今では国公立大学を含む多くの大学で導入が進み、主流化しつつあります。
では、なぜこれほどまでに「総合型選抜」が重視されるようになったのでしょうか?
その背景をひも解くと、今の子育て・教育に必要な視点が見えてきます。
「興味関心がない子」が大学で伸びない
かつての大学入試では、知識をどれだけ持っているかが勝負の鍵でした。
けれど、入学後に「燃え尽きる」「勉強しない」「伸びない」という学生も増えました。
実際に、大学関係者からよく聞く声があります。
「自分で調べる、学ぶ、広げる力がない」
「『何が研究したいか』がないまま大学に来ている」
この背景には、受験のための勉強に特化しすぎて、“興味関心”を育てる機会がなかったことが挙げられます。
受験のためには、計画を立てて勉強したり、やるべき事を淡々とこなしたりする力も必要です。
ですが、それだけではダメなのです。
社会が求めるのは「未知に向かう力」
総合型選抜では、試験の点数だけでなく、
- 自分の経験や関心
- 探求したこと
- 将来への展望
-
思考力・表現力・協働力
といった、「人としての成長の軸」が重視されます。
もちろん基礎的な学力は相変わらず必要なのですが…それだけでは評価されなくなりました。
なぜなら今の社会では、ただ与えられたことを覚えてこなすだけでは通用しなくなってきているからです。
AIにできることはAIに任せ、人間は「問いを持ち、考え、他者と関わりながら形にしていく」力が必要とされています。
そしてその起点となるのが、「これ、面白い」「もっと知りたい」という“興味関心”の芽や、他者との交わりなのです。
「勉強ができる」より、「学ぶ意味がある」が問われる時代
ある高校の先生がこんなことをおっしゃっていました。
「偏差値は高いのに、調べ物をしようとしない。与えられた課題しかできない。これでは大学で研究や発表は難しい」
今、大学側は「学ぶ動機があるか?」「学ぶ力を持っているか?」を見極める必要に迫られています。
だから「探究活動」や「プレゼン」「課外活動」「志望理由書」などが入試でも重要視されているのです。
子どもの“伸びしろ”は、「今の興味」にある
これからの入試では、「自分で問いを立て、学んだことを使って考える力」が鍵になります。
それを育てる土台は、幼少期からの「これは何?」「やってみたい」「知りたい」という日々の興味関心。
だからこそ私達は、
「どう勉強させるか」より、「どう興味を伸ばすか」を大事にしていきたいのです。
総合型選抜の増加は、教育のシフトサイン
総合型選抜が主流になりつつあるのは、
「勉強ができる」だけでは通用しない時代に突入した、という明確なサインです。
点数ではなく、「何を見て、どう考え、どう動いたか?」が問われる。
そこにこそ、子どもの本当の学びが宿ります。
受験はゴールではなく、探究のスタート。
そのスタートを切るためにも、「好き」を育てる日々の関わりが、一番大切です。
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