塾長の笑って天才ブログ

大学入試指導ーこれまでの道のり④

未来のビジョンを描くことが大切

高校合格!そして勉強しなくなる。

英会話教室から5教科対応の塾になり、高校入試のサポートが出来るようになって、塾生のみんなは喜んで勉強するようになりました。
本当に、大人がびっくりするくらい勉強するのです。
ですから高校入試で不合格者が出たことはありませんでした。

しかし問題は別のところに出てきました。

子供たちは高校に合格したら、突然遊び呆けるようになるのです。
どの高校へ合格しようがそれは同じことでした。公立地域No1の尾道北高校、府中高校や、如水館高校S類、近大附属高校など、どこに行っても同じでした。

「大学入試が本番なのに、こんなことでは・・・」と焦りました。
高校入試では中1の問題は出てきませんが、大学入試では高1で習ったことが出題されます。
高校に入った時から勉強を積み重ねておかないと大学入試には対応できないのです。

勉強するなと子供たちを説得する塾

毎年毎年同じことが繰り返されました。

私はどうすれば良いのか分からなくなって、
「高校入試は絶対に合格するから、そんなに勉強しなくていいよ。」と中学生に言うようになっていました。
塾がそんなことを言っては絶対ダメですよね(苦笑)
確かに毎年全員第一志望校に合格するのですが、保護者の皆さんは、そんなことを言う塾によく耐えてくださったと思います。本当に感謝です。

ゴール設定の間違い

今から考えると当時の私は本当に未熟でした。
子供たちが高校入試=ゴールだと思っているのだから、高校に入ったら遊び呆けて当然だということすら分からなかったのです。

子供たちが大学に合格して自分の手元を離れた時にも、きっと同じことが起こっていたと思います。
大学入試=ゴールだと思わせてしまっていたので、きっと大学に入学したら遊び呆けていたことでしょう。

人間は同じ間違いを繰り返します。
大学時代の目標は就職。就職したら次の目標は車を買う、結婚、家を建てる、子供を持つ、子供を一人前にする、そして老後を安心して過ごせるよう蓄財する。

一つ達成したら次はこれという風に繰り返すのです。
そして人生の後半になると「アレ?私の人生ってこんなもんだっけ?まぁ子供も育てたし立派なものだわ。」となんとなく満足します。
つい先日までの私がこんな感じでした。

多くの事を達成する人と、なんとなく小さく終わる人の違いは、ゴール設定の違いに原因があります。
普通の人が持つような「就職」とか「結婚」とか「家をたてる」とか、これらの目標は全て、今の自分の生活の延長線上にある目標です。
こういう種類の達成可能な目標を立ててしまうと、達成したら行き場を失ってしまうのは当然なのですよね。

ゴールは今の自分がいる世界とは別のところに設定するのが正しいのです。
例えば、会社員が「社長になる」という目標をたてるのは良いのですが、もう一つ、別の世界での目標を持っている方が良いのです。

未来のビジョンを描く

子供も大人も、本当は心のなかに、「世界がこうだったらいいな」という自分の理想があるはずです。
そのビジョンを明確にしてあげると「中学生の間はそんなに勉強しないでね」と説得しなくても良くなるのです(苦笑)

こういう事を私が知らなかったので、塾生のみんなは高校入試で成功したら遊んでしまって大学入試で大慌て!ということを数年間繰り返してしまいました。
これは私の失敗談なのですが、他の塾長さんとお話をすると、やはり同じようなことで悩んでおられました。

また、塾での問題というだけではなくて、お父さん、お母さんにこういう知識があると、きっと子育てがもっと楽になると思います。
そしてご自身の人生プランにも役立つと思います。

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